ケムウォッチは、自社の広範なデータベースに収載されているデータを、SAP社の企業向けソフトウェアに提供しています。この共同事業により、最新かつ正確なデータを、ケムウォッチのAPIを通じて、自動でより多くの企業にお届けできるようになりました。
1972年にドイツで創業されたSAP社は、ERP(エンタープライズ リソース プランニング)システムの、大手プロバイダーです。多数の業界にわたる幅広い顧客層のデータ管理を一元化しているSAP社は、ケムウォッチの化学品・法規制情報にアクセスできるようになりました。毎週更新されているケムウォッチからの提供データには、1億件を超えるSDSや、7,000種類の法規制リストが含まれており、SAP社のお客様のコンプライアンスをサポートしています。
SAPグローバルソリューションマネージャーの、Mike Censurato氏は、以下のように述べています。
「SAPは企業向けソフトウェアの分野で、最大手の企業です。SAPユーザーは、業務のさまざまな場面で、ベンダーSDSデータにアクセスしなければなりません。SAPは優れたソフトウェア開発能力を有しますが、ベンダーSDSのデータベースを自社で構築し、それを日々更新することは希望しておりませんでした。そこでSAPはケムウォッチ社に協力を依頼し、ケムウォッチが保有する膨大なベンダーSDSのデータベースを、活用する運びとなりました。SAPとケムウォッチは、共同でこのインターフェースを開発しました。ケムウォッチの堅牢なAPI(アプリケーション開発インターフェース)と、広範なベンダーSDSのデータベースを活用することで、SAPユーザーは自らSDSをを収集・管理する必要がなくなりました。ケムウォッチがこれらを自動で行っているため、SAPユーザーは安心して他の業務に集中できます。」
ケムウォッチの最高執行責任者のクロード・ネリは、以下のように述べています。
「SAPとのデータのやりとりについて、これまでに数多くのクライアントにサービスを提供してまいりましたので、このベンチャーに参加して、当社の膨大なSDSやその付随データの使用を促進できることを嬉しく思います。SDSの取得、データ抽出および更新作業の豊かな経験を有する当社のシステムに直接アクセスしていただけることは、SAPのお客様にとって非常に有益となるでしょう。」
表示画面はケムウォッチのゴールドFFXと同様であり、SAPのユーザーにSDSライブラリの管理を促進しています。使用中の化学品について、重要な安全性情報への即時アクセスを提供し、データの可視性を高め、自動化により作業の効率化を図ります。